ワインのはなし

No.4  発泡性ワイン

ブドウの糖分がフェルマンタシヨン・アルコリックfermentation alcooliqueアルコール発酵を起こすとアルコールと二酸化炭素と有機酸を発生します.第一次発酵です.
ワインのなかのリンゴ酸が発酵し,乳酸と二酸化炭素に変わるのがフェルマンタシヨン・マロラクティックfermentation malo-lactiqueマロラクティック発酵で,ワインの酸味を減らす作用がありますが,フレッシュタイプのワインでは敬遠され,省略されます.
この後酵母を加えて第二次発酵を起こさせ,生まれた二酸化炭素の泡をつかんで,ワインをのなかに閉じ込めたのが発泡性ワインです.
ヴァン・エフェルヴェスサン vin effervescent 発泡性ワイン
=ヴァン・ムスー vin mousseux
第二次発酵中に二酸化炭素を6~8バール含んだワインが発泡性ワインです. 二酸化炭素を閉じ込めるのがプリーズ・ド・ムースprise de mousse泡つかみです.
メトード・トラディショネル méthode traditionnelle シャンパン方式
発泡性ワインのなかで,一番有名なシャンパーニュchampagene は第一次発酵を終えたワインを瓶詰めしてから第二次発酵を起こさせ,生まれた二酸化炭素の泡を閉じ込めたものです.シャンパーニュのように瓶に詰めてから第二次発酵させる醸造法をメトード・トラディショネル méthode traditionnelle 伝統的方式,シャンパン方式と呼んでいます.定期的に瓶を並べ替えて,瓶の口を下にして発酵かすを瓶の口元に集め,瓶口を冷蔵槽に入れて,かすを凍らせて除去します.
メトード・アン・キューヴ・クローズ méthode en cuve close
密閉発酵槽方式は密閉した槽のなかで第二次発酵を行い,泡をとる方法です.
*二酸化炭素を添加した発泡性ワインもありますが,この方式はAOCワインでは禁止されています.
ヴァン・ペティヤン vin pétillant 弱発泡性ワイン
二酸化炭素を1~2.5バール含み,アルコール度7度を超えるワインです.
* ペティヤン・ド・レザン pétillant de raisin はムー・ド・レザンmoût de raisinブドウ液を部分発酵した,アルコール度1度以上7度未満の飲料です.

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