安部薫 著 2100円+税
2006年10月25日発行
ISBN4‐903519-01-5
163ページ
18.0×13.0×1.0cm
太陽王ルイ14世の絶対王政下に活躍した詩人ジャン・ドゥ・ラ・フォンテーヌは30年にわたって，イソップをはじめ世界の寓話をベースに239話を書き，4回に分けて刊行しました．そのなかから30話を選び，私たちが処世の知恵として育んできた格言と合わせて，自由訳を試みました．いろいろの方法を試み，なんども挫折をくりかえした結果，これがベストの方法だと確信したからです．グローバリゼーションの進む現在，たくましく生き抜くためには，いろいろの考え方を知ることが大切です．人生はみずから設計してゆくものです．いわゆる常識にひきずられて自分を失うことのないように，自分を励ますためにお役に立てることと思います．この本を世に出したという思いが安部薫事務所を立ち上げた理由のひとつです．
目次
冬に備える（セミとアリ）， お世辞の代償（カラスとキツネ），野望を抱けば（ウシになろうとしたカエル），マイペースの効用（二匹のラバ），自由に生きる（オオカミとイヌ），強者の主張 （ライオンと子ウシとヤギとヒツジ），他人を見る目と自分を見る目（頭陀袋），ツバメの忠告（ツバメと小鳥たち），ネズミの饗宴（町のネズミと田舎のネズミ），問答無用（オオカミと子ヒツジ），自らを知る（鏡と男），寄らば大樹か （カシとアシ），ネコの首に鈴をつけるのは（ネズミの会議），成功は失敗のもと（ライオンとブヨ），禍福はあざなえる縄のごとし（海綿を積んだロバと塩を積んだロバ），情は人のためならず（ライオンとネズミ、ハトとアリ），世間は広い（ウサギとカエル），カメの甲より年の功（オンドリとキツネ），冷たい水を飲んだけど（キツネと雄ヤギ），用心は安全の母（ネコと老ネズミ），安全確認は慎重に（オオカミと母ヤギと子ヤギ），ケチの結末（宝を失った守銭奴），漁師の知恵（小魚と漁師），助け合いを忘れたら（ロバとイヌ），金力の限界（学問の効用），空の彼方は敵ばかり（二羽のハト），オオカミの誤算 （オオカミと痩せたイヌ），クイーンの転落 （カメと二羽のカモ），ドケチの改心（金を埋めた男とその仲間），オオカミの言い分（オオカミと羊飼い） （ ）内は原題
|
 |
